続: XenServer と KVM のネットワークレイテンシ比較

前回のは、どうも KVM を動かしてるハードウェアの問題っぽい。Mac Pro だと再現しなかったので、そっちの環境でベンチマーク。サーバ負荷が前回よりも軽い環境での比較ですし、ホストの負荷も XenServer と KVM で異なるので、絶対値比較には使えないとかも。ただ、VM レイヤのオーバーヘッドの参考には、なると思います (% の値)。

KVM のブリッジのが重たい。通常使用だと問題にい範囲だろうけど、memcached サーバを VM 上で動かしたり、iSCSI 使ったりする場合は考慮すべきかも。

ping RTT host to ether guest to ether host to guest
KVM (virtio) 0.172 0.352 (205%) 0.207 (120%)
Xen (paravirt) 0.191 0.230 (120%) 0.116 (61%)

測定環境は、XenServer 5.5.0 SR1 (PowerEdge SC1435) と Ubuntu 9.10 (Mac Pro 1st gen)。

参考: Virtualization Studies: Network Performance Test Xen/Kvm (VT-d and Para-virt drivers)

13:16追記: vhost-net (kernel-level backend for virtio, 2.6.34 にマージされる模様) で、KVM のレイテンシは大幅に改善されるっぽい。 (RHEL6 には入ってる)