自作って得なのかなと思って計算してみた (自作サーバカンファレンス感想)
一昨日、自作サーバカンファレンスに参加してきました。とてもおもしろく色々刺激をうけました。はてなの田中さん楽天の方々始め、スピーカーの皆さんありがとうございました。ただ分からなかったのは、サーバを自作する必然性がどの程度あるのかな、という点でした。
確かに、発表者の方々が構築されているような、1CPU, 8GBメモリのような構成では、自作サーバには(少なくとも原価ベースでは)価格競争力があるようです。はてなさんは Core 2 Quad + 8GBメモリ + X25-M (SSD) で10万円という目安を提示してらっしゃいましたが、同等の構成をベンダーから購入するとなると、1.5〜2倍の価格になるのかな、と思います。例えばDELLのオンライン価格*1は以下のようになっています*2。
でも、ベンダーサーバのスイートスポット(コストパフォーマンスの一番いい構成)は、もっと上位のサーバにあると思います。たとえば、CPUが2倍、メモリとHDDが4倍の構成で組んでも、値段の上昇は2倍強で収まります。
サーバを自作する利点として、価格以外に挙げられていたのは、消費電力・ラッキング密度・構成の柔軟性、の3点だったと思います。
消費電力については、台数を減らした方が低下するんじゃないかと思います。もちろん実測してみないとわからないのですが、例えば R410 の定格消費電力は480Wなので、200Wの電源を使うサーバを4台組むよりは、エコになるんじゃないでしょうか。
ラッキング密度についても、上記の R410 のような1Uサーバで、自作サーバの2倍から16倍*3のパフォーマンスが出ることになるので、特にベンダーサーバが不利というわけでもないと思います。
構成の柔軟性という論点は分かるのですが、その例が SSD だけなら、別にベンダーサーバに後から SSD を差せばいいんじゃないかという気もします。
自作サーバを設計/維持するぶんのコストも考えると、よほど極端なワークロードを抱えていない限りは、ベンダーサーバでいいんじゃないかなぁ、という風に思いました。台数が少ない方が管理コスト安いし。
PS. とか宣伝したのでサーバ安く売ってくださいw > DELL